平成１４年１０月の言葉

　　自分の
　　　　　　　　限界を知る

もし、あなたが,
「自分の限界を知っていますか？」
と聞かれたら、どう答えますか？・・・。

大辞林によれば、
＜「限界」とは、その状態をもちこたえることのできるぎりぎり
のところ＞とあります。

ちょっと皆さんにお聞きします。
�@自分の（体力の）限界を知っていますか？　 　 　
�A自分の（肉体の）限界を知っていますか？　　　　
�B自分の（心の）限界を知っていますか？　　　　 　
�C自分の（命の）限界を知っていますか？　　 　　　
�D自分の（地位・名誉の）限界を知っていますか？
�E自分の（お金・財産の）限界を知っていますか？
�F自分の（*******の）限界を知っていますか？　

（*******）のところに、いろいろな言葉を入れてみてください。
＜美貌＞、＜お肌＞、＜感性＞、＜衣＞、＜食＞、＜住＞・・・・。

どうですか、限界のわかるものと限界のわからないもの.。.
意味不明のものがありますね。

ある本によると、「宇宙に存在するあらゆるものは、１０の
マイナス３３乗�pのヒモの振動による１０次元の世界にある」
とする「超ヒモ理論」（髪結いの亭主ではありません。。。差別用語かな？。）
が注目されているそうです。

私たちの知っている原子の大きさが１０のマイナス８乗。
私たちの知っている世界は、４次元。
とすると、原子よりもさらに極極微細なヒモの振動と
１０次元−４次元＝６次元の不可思議な世界が
宇宙の際限（限界？）とあらゆるものの本質に近づくことが出来る
といわれております。

要するに、私たちは、「何も知らない」のです。
「何も知らない」のに、分かったような気になっています。
だから、人間は、傲慢で、不遜な生き物なのです。

「自分の限界を知る」とは、自分の肉体や、美貌、地位、名誉、お金
等々の限界をを知ることではありません。

自分が「何も知らない」と言う「自分の限界」を知ることだと思います。
だから、
仏様・信仰の世界があるのだと思います。

法然上人は、自ら「愚鈍の法然坊」と言っています。
智慧第一と言われた法然坊がですよ。
凄い言葉（覚り）ですね。

ア−ア−。「自分の限界」を知りました。


南無阿弥陀仏　　　　　浄土寺　　　わたべ徳史