平成１5年1月の言葉

　　世界に
　　　　　共生（ともい）きを

新年明けましたおめでとうございます。
平成１５年（２００３年、佛暦２５４６年）は未年です。
前回の羊年は、湾岸戦争（米軍を主力とする多国籍軍のイラク空爆）。
穏やかな温かみのある羊の年になぜ？。
今年も、イラク、北朝鮮、、、と目が離せませんね。
「歴史は繰り返す」。
人類は永遠に自分以外の人間を本当に慈しむ事は出来ないのでしょうか？。
「未」は「未（いま）だ」。「未来の未」。
要するにこれからと言うことです。

また、「美」、「善」の漢字には、
「羊」が含まれています。（よく見て下さい）

今年と言う未来が、
あなたにとって、美しい、善き年になりますように。

さて、「共生」ですが、
皆さんは、きっと、「きょうせい」と読むと思います。
私たちは、「ともいき」と読みます。

それは、大本山・増上寺法主（大正大学学長）故椎尾弁匡師が
お釈迦様のお言葉を、わかり易く「ともいき」と表現したのです。
素敵な読み方ですね。

Ａ国とＢ国の紛争、Ａ人間対Ｂ人間の争い。
なぜ、ＡとＢはともにいきようとしないのでしょう？？。

別な視点から、考えてみると。
人間は、宇宙船地球丸の一員。
ならば、なぜ、人間は、地球とともにいきようとしないのでしょう？。

佛教は、一人一人の生き方を問うのです。
難しい仏教哲学は、別として、
あなたが、どう生きるか・・・。
私は、それが佛の教えだと思います。




南無阿弥陀仏　　　　　浄土寺　　　わたべ徳史