平成21年1月の言葉

　　　　たった一歩
　　　　　　　　されど一歩　　　　　　　

丑年にあたり

今年もよろしくお願いいたします。
丑年にあたり、質問です。
全世界の牛の頭数は？全世界の人の人数は？
調べてみますと、牛は１３億頭、人は６７億５千万人。
人は、一日に２０万人の増加。
人は、一年間で１億４千万人生まれ、６千万人が死亡。
差し引き１年間で８千万人の増加です。
牛さんが（モウ）申しています、
「このまま増加すれば、地球は、モウ～ギュウギュウ（牛牛）状態」
私たちは日本に住んでいるので、この人口爆発状態に疎い。
人が生きるという事は、自然環境を汚染し、
地球を痛める事に繋がる。
私たちの吸う空気も、食べる食料も
この地球と言う容器に負うところが大である。
このまま、人が無謀な行為を続けるなら、
地球と言う容器が壊れてしまうに違いない。

お釈迦さんの教えは、この世のあらゆる動植物に対する慈悲に
あふれている。
（涅槃図をみれば、いかに動植物が悲しんでいることか）

また、浄土宗は、平成13（2001）年元旦、世界の諸問題を解決する出発点、
そして今後100年間の指標として、
「愚者（ぐしゃ）の自覚を」「家庭にみ仏の光を」「社会に慈しみを」
「世界に共生（ともいき）を」という四つの目標を掲げている。
さらに、「法然共生」をシンボルとして
平成２３年「宗祖法然上人８００年大遠忌」を展開している。

改めて、
人の立場で地球環境問題を見るのではなく、
牛の立場で地球環境問題を見ることも大切に思います。

たった一歩
されど（牛歩の）一歩


南無阿弥陀仏

釧路浄土寺　　　　　　　　わたべ徳史