「這い上がる」。そんな経験ありますか？
本や小説では見聞しますが、
身近な人には、、、
でも、「struggle forward」→「前方へのもがき」
＝「這い上がる」と、考えてみると、
誰もが過去に経験していますよね。
受験、就職、恋愛、、、
すべて「前方へのもがき」ですよね。
そして、日々生きているこの瞬間、この瞬間が
「前方へのもがき」に繋がっていると思います。
私たちは、人生の大きな通過点を這い上がった時、
また、日々の瞬間、瞬間と言う通過点を這い上がった時、
「何かが深まる」と言う実感はあるのでしょうか。
「何か」とは何でしょうか？
私は、「何か」は「涙」だと思います。
這い上がるたびに、「涙が深まる」と思うのです。
人は、涙を流すことで、その人の目は、清められ、より清浄に
より美しい目、より優しい目に高められていく。
這い上がった時の喜びの涙は人を感動させ、
愛しい人、敬愛する人の死に接して流す悲しい涙は
その人の心を洗い清めて、
その人を仏様の心に近づけ,次元の高い目に
私達を導いてくださる。
だから、私は涙は仏様の贈り物だと思うのです。
怒り狂って流す涙も、喜びの涙も、悲しい涙も、、、、
すべて、全て受け止めてくださる。
それが仏様の御心です。
だから、私達は涙を枯らすことなく、
より涙を深めていかなければならないと思うのです。
この娑婆（＝苦界）を生きる（＝這い上がる）時に
何か（目）が深まる。
南無阿弥陀仏
釧路浄土寺 わたべ徳史
