お念仏を、①聞く ②訊く ③聴く
あなたのお念仏は、①、②、③のどれですか？
お念仏を聞く。
お念仏を訊く。
お念仏を聴く。
どのように違うのでしょうか。
①は無意識の状態であなたの耳に南無阿弥陀仏のお念仏が聞こえる。
②はお念仏とは何？南無阿弥陀仏とは何？と問いただすこと。
③は意識をして心をこめて南無阿弥陀仏のお念仏を傾聴すること。
「聞く」は耳で聞く。門から音が耳に入ってくる。（hear)。
「訊く」は相手に質問をする。訊（尋が代用語）問する。（ask)。
「聴く」は耳を傾けて、耳と目と心で聴く事。（listen to)
.さて、あなたの念仏は、「聞く」「訊く」「聴く」
どれでしょうか？
勿論、お念仏は称えるものですけれど。
何時でも、何処でも、「南無阿弥陀仏」を称えることは、
私たち凡夫には、意外と難しいものです。
一般的に、幼い時に、自然に耳に聞こえてきた「南無阿弥陀仏」の声は、
青春時に、「南無阿弥陀仏とは何ぞや？」と訊問し、
その苦悩の後に、心から「南無阿弥陀仏」の仏様の声を聴き、
信仰を深めていく。
だから、「聞こえていますか？」と言われても、
聞こえるのは、以前（過去に）、何処かで自分の耳で聞いた音が、
ベース（基礎）音になります。
だから、「聞えていますか大事な言葉」の
「大事な言葉」はベース音によって導かれる事になります。
もし、あなたの耳の彼方に「南無阿弥陀仏」の音があるならば、
きっと、いつかは「大事な言葉」が「南無阿弥陀仏」であることに
気がつくでしょう。
もし、あなたの耳の彼方に「南無阿弥陀仏」の音がなければ、
それは、きっと「馬の耳に念佛」になるでしょう。
「大事な言葉」は今、自分では気がつかないけれど、
いつか、本当に「大事な言葉」であることに気がつくことがある。
そんな「大事な言葉」は沢山あるけれど、
その極めつけは、「南無阿弥陀仏」。
そっと耳を傾ければ、ほれ、あなたも聞えてくるでしょう。
ナムアムダブツ、南無阿弥陀仏、と。
「聴こえています 南無阿弥陀仏」と。
南無阿弥陀仏
釧路浄土寺 わたべ徳史
